脳天気な、何にも考える必要のないお馬鹿映画が見たい時

2009年09月17日

ついに最後ですか、実は一昨日、釣りバカの第一作と第4作を見たんです。

なぜかって、仕事が忙しくて、バカになれる、思い切りばかばかしい映画が見たかったんです。

わかりますか、小難しいのはだめ、バカがうつりそうなくらい、中身のない映画を見たいとき。

ただし、最初見たころのようにバカ受けというわけにはいきませんでした。

なにしろ、第一作が公開されたのが1988年ですから、バブルの真っ盛り、初めて釣り船に乗ったスーさんは東京湾から湾岸地帯を見て、写真に撮って、会社でこの土地を買えと命令するシーンがありますが、まさにバブルを象徴するシーンです。

それから、三國連太郎さんも西田さんも若い、若い、でも最新の21作なんて、三國さんはもうほとんど動かない、寅さんの最終作みたいな感じでした。

もうこれ以上は三國さんの体が続かないんでしょうね。

でもね、まあ見られるのは10作当たりまで、その後はあまり良いとは言えない。

寅さんもそうだったけど、やはり、むずかしいですね。

マンネリを打破するってのは、結局、一応そこそこの結果が約束されているから、リスクが少ない、これが続けてきた最大の理由でしょう。
完全に営業サイドの論理だったんですよ。

寅さんもはじめは映画館でよく見たものでした。なにしろ、その頃はビデオがないから、映画で見るしかなかったんです。

でもそれも10作くらいまで、それからはもう見なくなりました。
マンネリなんです。台詞や笑えるシーン、なにより、一目惚れして、振られるというもうこれ以上ないワンパターン、予測がつく、それはそれで安心、なにしろ台詞までお約束ですから。

まあ、水戸黄門なんかと同じでしたね。もう後半は旅番組みたいなもので各地の広報映画ですよ。それは釣りバカも同じ。

飽きてこない方がおかしいくらい。

でも、一応見ちゃうんですね。きっと私も年を取ったんでしょうね。

まあ、最後はちゃんと見ますよ。

ところで、そういう映画でお奨めはないですか、最近はずっとそんな気分です。  


Posted by ジェームズ at 11:12